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最高敬語と二重敬語

最高敬语与双重敬语

学完能做到

词汇 (17)

拝見はいけん名詞・する動詞
拜见/拜读(谦让)
先日お送りいただいた資料を拝見いたしました。
せんじつおおくりいただいたしりょうをはいけんいたしました。
前几日您送来的资料,我已拜读。
御社のカタログを拝見してもよろしいでしょうか。
おんしゃのかたろぐをはいけんしてもよろしいでしょうか。
可以拜读贵公司的商品目录吗?
「拝」は「おがむ」、「見」は「みる」→ かしこまって相手のものを「見る」意。
賜るたまわる動詞(他五)
蒙赐(从地位高者得到)
社長より過分なお言葉を賜りました。
しゃちょうよりかぶんなおことばをたまわりました。
蒙社长赐予过奖之辞。
ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
ごしどうをたまわりますようおねがいもうしあげます。
恳请您赐予指导。
漢字「賜」は中国語の「赐」に同じ。上からの授与を表す。読み「たまわる」は「給わる」の意。
承るうけたまわる動詞(他五)
恭听/接受(命令、意见等)
ご意見を承りました。
ごいけんをうけたまわりました。
恭听了您的意见。
ご注文を承ります。
ごちゅうもんをうけたまわります。
恭听您的吩咐/接受您的订单。
「受け賜る」から由来。高い身分の人の言葉を「受ける」+「賜る」で、最も恭しい聞き方。
存じるぞんじる動詞(自他一)
知道/想(谦让)
お名前は存じ上げております。
おなまえはぞんじあげております。
我知道您的名字。
光栄に存じます。
こうえいにぞんじます。
感到荣幸。
「存」は「存在する」だけでなく「思う」意があり、「存知」の字で「知っている」の意。
拝借はいしゃく名詞・する動詞
借用(谦让)
お時間を少し拝借できますか。
おじかんをすこしはいしゃくできますか。
可以借用您一点时间吗?
「拝」+「借」で「おがんで借りる」→ 恐れ入りながら借りる意。
恐縮きょうしゅく名詞・する動詞/形容動詞
惶恐(既感谢又抱歉)
恐縮ですが、改めてご連絡いただけますか。
きょうしゅくですが、あらためてごれんらくいただけますか。
实在过意不去,可否请您再次联系我?
「恐」れ+「縮」まる → 相手の好意に対し身が縮む思い。
貴社きしゃ名詞
贵公司
貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。
きしゃのごはってんをこころよりおいのりもうしあげます。
衷心祝愿贵公司繁荣发展。
中国語の「贵公司」と同様。反対は「弊社(へいしゃ)」。
お目にかかるおめにかかる慣用表現(自動)
拜会(「会う」の謙譲)
ぜひ一度お目にかかりたいと存じます。
ぜひいちどおめにかかりたいとぞんじます。
务请有机会拜会您。
「お目」+「かかる」で、相手の視界に入らせていただく意の謙譲定型句。
申し伝えるもうしつたえる動詞(他一)
转达(谦让)
その件は担当者に申し伝えます。
そのけんはたんとうしゃにもうしつたえます。
那件事我会转达给负责人。
「申す」は「言う」の謙譲。それに「伝える」を合わせた複合謙譲動詞。
ご査収ごさしゅう名詞
查收(请对方确认收取)
ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。
ごさしゅうのほど、よろしくおねがいもうしあげます。
烦请查收。
「査収」は中文と同じ。尊敬の接頭語「ご」をつけて相手の行為へ。
ご高覧ごこうらん名詞
惠览(请对方看)
ご高覧いただければ幸いです。
ごこうらんいただければさいわいです。
若蒙您过目,不胜荣幸。
「高覧」は高いところから見る意の尊敬表現。
謹んでつつしんで副詞
谨(郑重地)
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
つつしんでしんねんのおよろこびをもうしあげます。
谨贺新年。
「謹」は「つつしむ」意。改まった祝い状・弔状で用いる。
拝啓はいけい名詞(手紙の書き出し)
敬启(信头用语)
拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
はいけい きしゃますますごせいえいのこととおよろこびもうしあげます。
敬启者,恭祝贵公司日益繁荣。
「拝」んで「啓」する → 相手を敬いつつ申し上げる。
敬具けいぐ名詞(手紙の結び)
敬上(信尾用语)
敬具
けいぐ
敬具(单独使用于信末)
「敬」+「具」で「敬意を具える」意。
何卒なにとぞ副詞
务请,恳请
何卒よろしくお願い申し上げます。
なにとぞよろしくおねがいもうしあげます。
务请多多关照。
「何」+「と」+「ぞ」がつまった強調の副詞。書き言葉で相手に強く願うとき使う。
ご厚意ごこうい名詞
厚意(对方的好意)
ご厚意に甘えて、お言葉に甘えさせていただきます。
ごこういにあまえて、おことばにあまえさせていただきます。
承蒙您的好意,我就恭敬不如从命了。
「厚意」は中文と同形。相手の厚い好意を敬って「ご」をつける。
光栄こうえい名詞・形容動詞
荣幸
このような賞をいただき、光栄の至りです。
このようなしょうをいただき、こうえいのいたりです。
获得这样的奖项,荣幸之至。
「光栄」は中文と同じ。改まった場で「光栄です」よりも「光栄の至り」などと結ぶ。

语法

最高謙讓動詞(存じる・存じ上げる/拝見・拝借/賜る・承る)— 最高谦让动词
存じる/存じ上げる(知っている/思うの謙譲) 拝見する/拝借する(見る/借りるの謙譲) 賜る(もらうの最敬謙譲) 承る(聞く/受けるの最敬謙譲)
通常の謙譲語(お/ご~する)よりも更に格式高い「最高謙譲語」を用いることで、目上の相手に対する深い敬意を表す。ビジネスレターや改まった口頭報告で多用される。 「存じる」は「知っている」「思う」の謙譲語。特に「存じ上げる」は「知っている」の意味で用い、相手が動作の対象(~を存じ上げる)となる場合に使う。 「拝見/拝借」は動詞の連用形に「拝」が付いた謙譲漢語サ変動詞。 「賜る」は「与えられる」の意味で、自分が目上から何かをいただく際に用いる。「承る」は「聞く」「引き受ける」の謙譲語で、相手の言葉や命令をかしこまって受ける。
为何此时学:N1 では、社内外の文書や改まったスピーチで必須のため。通常謙譲との使い分けと、行き過ぎた二重敬語の回避も同時に学ぶ必要がある。

例句

お名前はかねがね存じ上げております。
おなまえはかねがねぞんじあげております。
久闻您的大名。
先日の会議資料を拝見いたしました。
せんじつのかいぎしりょうをはいけんいたしました。
前几天的会议资料我已拜读。
社長より直々にお言葉を賜りました。
しゃちょうよりじきじきにおことばをたまわりました。
蒙社长亲自赐言。
ご依頼の件、確かに承りました。
ごいらいのけん、たしかにうけたまわりました。
您委托的事情,我已恭悉。

辨析

· 通常謙譲(伺う、お借りする)との比較:「伺う」は一般的な謙譲、「承る」はより硬い。文書や重要な場面では「承る」が適切だが、日常会話では大げさに聞こえる。

常见错误

✗ × お客様のご意見を伺わせていただきました。✓ ○ お客様のご意見を承りました。
「伺う」に更に「させていただく」をつけると二重敬語に近く不自然。最高謙譲動詞を一つ選べば十分。
✗ × 部長がお客様に資料を拝見なさった。✓ ○ 部長がお客様に資料をお見せになった/ご覧になった。
「拝見」は謙譲語なので、目上の行為には使えない。尊敬語「ご覧になる」を用いる。
✗ × 私は社長のご意見を賜りました。✓ ○ 私は社長からご意見を賜りました。
「賜る」は「もらう」意なので、「社長に」ではなく「社長から」が正しい助詞。
✗ × この企画書、拝見してください。✓ ○ この企画書、ご覧ください/ご高覧ください。
「拝見」は謙譲語で相手行為に使えない。相手に「見てほしい」時は尊敬語の「ご覧」を使う。
给中文母语者:中文母語者は「拝見」を「拝見します」で使えるが、「拝見させていただきます」と重ねがち。また「賜る」「承る」は日本語特有で、中文の「赐」「承」と用法が異なるため単語ごとの習得が必要。特に「承る」は「承諾する」の意ではなく「謹んで聞く/受ける」である点に注意。
二重敬語の避け方— 双重敬语的避免
尊敬の二重敬語:お/ご~になる + れる/られる → お/ご~になる のみ 謙譲の二重敬語:お/ご~する + させていただく → お/ご~する/いたす のみ その他:拝見+させていただく 等の過剰敬語
一つの動作に敬語の形を二重に重ねる「二重敬語」は、過剰で不自然な表現とされる。ビジネス文書や正式な場では避けるのが原則。 <尊敬語の二重例> 「お読みになられる」:お読みになる(尊敬)+れる(尊敬)→ 正しくは「お読みになる」または「読まれる」 「お越しになられる」:お越しになる+れる → 「お越しになる」/「越される」 <謙譲語の二重例> 「拝見させていただく」:拝見(謙譲)+させていただく(謙譲)→ 正しくは「拝見します/拝見いたします」 「お伺いさせていただく」:お伺いする(謙譲)+させていただく → 「お伺いします/伺います」 <慣用として許容されることもあるが、ビジネスや正式文書では単一敬語が無難>
为何此时学:N1 合格者は単に敬語を作れるだけでなく、過剰敬語の誤りを指摘でき、適切に修正できなければならない。

例句

おきゃくさまがおこしになりました。
客人来了。
ほんじつはごしゅっせきくださいまして、ありがとうございます。
感谢您今天出席。

辨析

· 二重敬語と見なされない例:「お召し上がりになる」は「召し上がる」が一語の尊敬語であるため、二重ではない。

常见错误

✗ ×(中文母語者特有)「どうぞお入りになられてください」✓ ○「どうぞお入りください」
「てください」は依頼表現で敬意が含まれるため、「お~になる」と「てください」の併用で過剰に。シンプルに「お入りください」で十分。
✗ ×「先生が申されました」✓ ○「先生がおっしゃいました」
「申す」は謙譲語で、相手の行為に使えない。尊敬語「おっしゃる」を使う。
✗ ×「資料を拝見させていただいてもよろしいでしょうか」✓ ○「資料を拝見してもよろしいでしょうか」
「拝見」がすでに謙譲なので「させていただく」は不要。許可を求めるときは「拝見しても」だけで自然。
✗ ×「お名前を存じ上げません」✓ ○「お名前を存じ上げなくて、失礼いたしました」
「存じ上げません」だけだとぶっきらぼうに響くため、「申し訳ございませんが、お名前を存じ上げず…」のように言い換えると柔らかい。
给中文母语者:中国語には「敬語」の文法体系がなく、日本語の「お/ご~する」「~させていただく」を重ねて大げさにしがち。「您的名字我知道」というとき、日本語で「お名前を存じ上げております」で十分。無理に受身形や使役形を追加しない。

对话 会議室での打ち合わせ

场景:商社の会議室。山本部長(A)と部下の田中部員(B)がクライアントから届いた企画書について話している。

田中
部長、先ほどA社の森様から新企画書をメールでお送りくださったとのことです。
ぶちょう、さきほどAしゃのもりさまからしんきかくしょをめーるでおおくりくださったとのことです。
部长,刚才A公司的森先生发来了新的企划书。
山本部長
そうか。早速拝見しよう。
そうか。さっそくはいけんしよう。
是吗。我马上去拜读。
田中
私も内容を承りたいのですが、よろしいでしょうか。
わたしもないようをうけたまわりたいのですが、よろしいでしょうか。
我也想恭听一下内容,可以吗?
山本部長
ああ、かまわない。ただ、僕もまだ詳細は存じ上げていないから、一緒に確認しよう。
ああ、かまわない。ただ、ぼくもまだしょうさいはぞんじあげていないから、いっしょにかくにんしよう。
嗯,可以。不过我也还不清楚详情,一起看吧。
田中
恐縮です。では、会議室でご一緒に拝見させていただきます。
きょうしゅくです。では、かいぎしつでごいっしょにはいけんさせていただきます。
惶恐之至。那我们在会议室一起拜读一下(田中用了二重敬语)。
山本部長
ああ、田中くん、「拝見させていただく」は二重敬語で少し大げさだよ。「拝見します」か「拝見いたします」で十分だ。
ああ、たなかくん、「はいけんさせていただく」はにじゅうけいごですこしおおげさだよ。「はいけんします」か「はいけんいたします」でじゅうぶんだ。
啊,田中君,“拝見させていただく”是双重敬语,有点夸张了。用“拝見します”或“拝見いたします”就够了。
田中
失礼しました。承知しました。では、拝見いたします。
しつれいしました。しょうちしました。では、はいけんいたします。
失礼了。明白了。那我去拜读一下。
「拝見させていただきます」は現代のビジネスで耳にすることもあるが、正式な文書や厳格な上司の前では避けるのが無難。叩き台として「拝見します/拝見いたします」を用いるとスマート。

小测验

次のうち、二重敬語に当たらないものはどれ?
「お読みになる」は尊敬の「お~になる」の正しい形。他の選択肢は「れる」が重なった二重敬語。
最も適切な最高敬語はどれ?
「承る」は最上級の謙譲。他は通常謙譲または二重敬語気味。
ご注文は確かに(     )。
答案:承りました / うけたまわりました
「承る」の過去形で、謹んで注文を受けた意。
このような盛大な会にお招きいただき、誠に光栄の(    )です。
答案:至り / いたり
「光栄の至り」で「これ以上の光栄はない」意の定型表現。
「お客様がお越しになられました」を適切に直すと?
正しい尊敬語は「お越しになる」で、これに「れる」を加えると二重敬語。

阅读 取引先への依頼メール

拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。さて、先日お送りいただきました新製品のカタログを拝見いたしました。つきましては、さらに詳細な技術資料をご送付賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。まずは略儀ながら書中をもちましてご依頼申し上げます。敬具
はいけい きしゃますますごせいえいのこととおよろこびもうしあげます。へいそはかくべつのごこうじょうをたまわり、あつくおれいもうしあげます。さて、せんじつおおくりいただきましたしんせいひんのかたろぐをはいけんいたしました。つきましては、さらにしょうさいなぎじゅつしりょうをごそうふたまわりたく、なにとぞよろしくおねがいもうしあげます。まずはりゃくぎながらしょちゅうをもちましてごいらいもうしあげます。けいぐ
敬启:恭祝贵公司日益繁荣。平日承蒙特别厚意,深表感谢。前几天蒙您送来的新产品目录已拜读。因此,请务必赐送更详细的技术资料,恳请多多关照。特此匆匆书面拜托。敬具

听力

录音文本
もしもし、田中様のお宅でしょうか。私、山田商事の鈴木と申します。先日はお電話を賜りまして、ありがとうございました。早速ですが、お送りいただいた企画書を拝見いたしました。つきましては、明日の午後、お目にかかりたいと存じますが、ご都合はいかがでしょうか。ご連絡をいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。失礼いたします。
您好,是田中先生府上吗?我是山田商事的鈴木。前几日蒙您来电,非常感谢。开门见山地说,您送来的企划书我已拜读。因此,我想明天下午拜会您,不知您方便吗?若能联系我则幸甚。恳请多多关照。再见。

文化笔记

日本の敬語は「ウチとソト」「上下関係」に基づき細かく体系化されている。最高敬語は、社外の目上の相手に対して使うことで、自社のへりくだりと相手への最大限の敬意を示す。過剰な敬語(二重敬語)は「慇懃無礼」と受け取られることもあり、ビジネスではかえって信用を損ねる原因になる。適切な敬意表現を選べることが一流のビジネスパーソンの条件である。